冬になりやすいペットの泌尿器系疾患

こんにちは。

大安寺どうぶつ霊園スタッフ担当者の郁美です。

今回は、冬になりやすいペットの泌尿器系の疾患についてお話しします。

目次

  • 原因
  • かかりやすい犬・猫
  • 予防法
  • 治療法

泌尿器とは、尿や排泄に関わる器官(腎臓・尿管・尿道・膀胱など)のことを指します。

泌尿器系の疾患には、加齢とともにかかりやすい腎不全や

若い年齢からもかかる尿石症や膀胱炎などがあります。

冬になると犬も猫も飲水量が減少し、

その影響で泌尿器系の疾患にかかりやすくなります。

 

原因

飲水量が少ない子やトイレを我慢する子、あまり動きたがらない子などは、

膀胱炎のリスクが高まると言われています。

そのため運動量が減少し飲水量の減少する冬はかかりやすくなります。

冬に限らず原因の多くは、細菌感染でメスは肛門と尿道口が近いので、

下痢などで腸の菌が侵入しやすいことが分かっています。

疲労やストレスなどで防御機能が衰えてしまうこともあります。

泌尿器にできた結晶や結石が膀胱の粘膜を傷つけることで、

膀胱炎を起こしてしまうこともあります。

かかりやすい犬・猫

メスは、オスよりも尿道が短いため膀胱炎にかかりやすく、

オスは、尿道が長く先細っているため尿道に結石が詰まって、

排尿困難になりやすいと言われています。

泌尿器系の疾患は、犬よりも猫に多く見られ、犬と猫では膀胱炎の病状が異なります。
 

犬は、便の中や陰部・ペニス周辺の皮膚にいる細菌が、

尿道を経由して膀胱内に侵入して感染することで起こる細菌性膀胱炎が最も多いです。
 

猫は、1~10歳ごろに原因不明の特発性膀胱炎が多く、

10歳以上になりますと尿路結石や慢性腎臓病が関与している細菌性膀胱炎が多くなります。
 

また、過去に泌尿器系の疾患にかかったことのある子や

8歳以上の高齢犬はなりやすいので注意が必要です。
 

屋外でしか排泄をする習慣のない犬ですと、

どんなに天候が悪い日や寒い日でも外にでないと排泄ができないため、

おしっこを我慢させると膀胱炎を引き起こしその結果、

結石ができやすい環境になってしまいます。

ペットちゃんや飼い主様の負担を考えますと

室内で排泄できるようにトイレトレーニングを行うことをオススメします。

予防法

冬になりやすい泌尿器系の疾患ですが冬に限らず、

ペットちゃんの排尿時や回数、尿の量や色を日常から確認することを習慣づけましょう。

トイレの回数が多いのにおしっこの量が少ないもしくは出ていない、

排尿時に痛そうにしている、おしっこに血が混ざっている場合は、

動物病院で診てもらいましょう。また、飲水量を確認し、

いつでも新鮮なお水を飲めるようにしておきましょう。

冬になると飲水量が減少するので、

ウェットフードや野菜・果物を利用して水分を補うことがオススメです。

治療法

原因が細菌感染の場合は、抗生剤の内服が中心となります。

結石の場合は、療法食を処方されることが多いでしょう。

療法食で溶けないタイプの結石の場合は、

外科的に摘出することもあります。

ペットちゃんの様子を日常から観察し早期発見・早期治療しましょう。

いかがでしたか?

おしっこには、体内の水分量を一定に保つことや体内の老廃物を排泄する役割があります。

寒い冬は、人間同様にペットちゃんも運動量が減少し飲水量も減少します。

また乾燥もしますので、ペットちゃんの体調管理に気を付けてあげましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

前の記事

お空へ ポン茶丸くん

次の記事

お空へ サチちゃん