犬を迎え入れる前に知っておくこと
こんにちは。大安寺どうぶつ霊園スタッフの西谷です。
今年は新型コロナウィルスの影響でイベントや行事が中止になったり、
日常生活やお仕事に影響を受けられた方がたくさんいらっしゃったと思います。
自宅で過ごす時間が増えた中でペットへの需要が高まりました。
ペットを家族に迎え入れるためにはきちんと知っておくべきことがあります。
今回は、犬を迎え入れる前に知っておくことをお話しします。
心構え
犬をご家族に迎え入れることは素敵なことですが、
「可愛い」だけでは飼うことはできませんので衝動買いはやめましょう。
小さくて可愛い子犬も、顔立ちがしっかりとし体も大きくなり大人になります。
その姿を想像できますか?
寝たきりになっても、認知症になっても最後まで介護できますか?
最後の時まで可愛がれますか?
途中で飼育を放棄しませんか?
犬はぬいぐるみではなく私たちと同じ「命」です。
きちんと考えてご家族として迎え入れたのなら最後まで責任を持ちましょう。
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犬の平均寿命は14.85歳です。
約十数年間あなたの時間の一部を分け与える覚悟はありますか?
あなたの年齢に犬の平均寿命と足すと、あなたは何歳になりますか?
その時まで愛犬のお世話をすることはできますか?
犬はご存知の通り、水やご飯を毎日食べますし運動もします。
飼い始めは、トイレトレーニングやしつけをする時間も必要となります。
「しつけができない」「愛犬に嚙まれて手放す」「言うことを聞かない」と
言う話を聞いたことがありますが、悪いのは愛犬ではなく飼い主です。
世界を知らない愛犬にとって飼い主様は唯一無二の存在です。
手放されても忘れることはありません。
ご家族に迎え入れたのにお留守番ばかりや忙しくかまう時間がないと
可哀想な思いをさせてしまいますし、ストレスも溜まってしまいます。
そして犬にも感情がありますし、飼い主様の意に反する行動をとることもあります。
歳をとった際には看病が必要となる場合もありますし、
旅行に行くときはペット可の宿に泊まるかペットホテルに預けていくことになります。
愛犬の負担にならないよう飼う前にあなたの生活スタイルを、
見直して犬と生活ができるのかきちんと考えましょう。
「犬を飼う」ということは、一方的に癒しを求めるのではなく、
家族になり生活を共にしていくなかで様々なことを分かち合っていくということです。
「犬の十戒」をご存知ですか?
作者不詳のまま世界に広く伝わっている詩として有名な詩です。
ノルウェーのブリーダーさんが飼い主様にお渡ししている
「犬からご主人様への11のお願い」が元になったとされています。
犬を家族に迎え入れる方にも是非知っていただきたいので、ご紹介いたします。
- 第一戒:私の生涯はだいたい10年から15年です。あなたと別れるのは何よりつらいものです。私と暮らし始める前に、どうか別れのことを考えておいてください。
- 第二戒:あなたが私に望むことを理解するまでには、少し時間がかかります。
- 第三戒:私にとって一番大事なことは、あなたから信頼してもらえることです。
- 第四戒:私のことを長い時間𠮟ったり、罰として閉じ込めたりしないでください。あなたにはあなたの仕事や楽しみもあり、友達だっているでしょう。でも、私にとってはあなたがすべてなのです。
- 第五戒:私にちゃんと話しかけてください。あなたの話している言葉の意味はわからなくても、話しかけてくれるあなたの声はよくわかるのです。
- 第六戒:あなたが私にどんなふうにしてくれたか、それを私は絶対に忘れません。
- 第七戒:私をたたいたりする前に、私はあなたを嚙んだりしていないことを思い出してください。私の歯はあなたの手の骨をかみ砕くことぐらい簡単にできるのに。
- 第八戒:私が言うことを聞かないと怒る前に、なにか原因があるのではないかと考えてみてください。食事はちゃんとしているか、かんかん照りの日なたに置き去りにしてないか、年を取って体が弱ってきていないか、と。
- 第九戒:私が年を取ったら、どうか優しく世話をしてください。あなたにだって、年老いたら同じようにそうなるのですから。
- 私が旅立つその時を安らかに迎えられるように、どうか最期まで一緒にいてください。「かわいそうで見ていられない」なんて言わないで、私を独りぼっちで逝かせたりしないでほしいのです。だってあなたが大好きなんだから。
いかかでしたか?
私には愛犬がいますがとても深い詩だと思います。
これから犬をご家族に迎え入れる方には犬の気持ちを知った上で迎え入れてほしいです。
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そして犬を家族に迎え入れるにはお金がかかります。
家族に迎え入れてから飼えなくなることのないように事前に知っておきましょう。
犬を家族に迎え入れるには、犬の生活に必要なものを最初に揃えることになります。
揃えるもの
- クレート(キャリー)
- サークル
- 犬用ベット
- ごはん用容器・水入れ
- ごはん
- ごはん用のはかり
- トイレトレー・ペットシーツ
- 首輪・リード
- お散歩用ポリ袋
- トリミング用品
- おもちゃ
ご覧の通り揃えるものだけでもたくさんありますし、
ごはんやトイレシートは毎日使うものなので毎月かかってきます。
トリミングをお店にお願いする場合にも費用がかかります。
また最初に市町村の役場に犬の登録をしなければなりませんが、
こちらもおおよそ三千円程度かかります。
そして毎年受けなければならない注射もあります。
毎年行う事
- 混合ワクチン
- 狂犬病予防接種
- フィラリア検査・薬
- ノミ・ダニ予防
こう言ったものの他にも、
ペット保険に加入しましたらこちらも毎月費用がかかってきます。
愛犬が怪我や病気をされましたら治療費がかかりますし、
旅行に行かれる際にペットホテルを利用されましたらこちらも費用がかかります。
賃貸の方でしたら退去費用や引っ越し費用が高くなることがあります。
「犬を飼う」ことで生活はガラッと変わります。
愛犬との生活は、何をしても可愛いですし癒され幸せな気持ちになります。
それは飼い主様と愛犬が信頼し合っているからです。
新しくご家族に迎え入れる際はこう言ったことを踏まえた上で選択してください。
素敵な子との出会いがあるといいですね。