ペット介護について

こんんちは。大安寺どうぶつ霊園スタッフの西谷です。

今回は、ペット介護についてお話しをします。

近年ペットをご家族に迎え入れる方が増えてきましたが、

ペットの介護問題も多くなってきました。

「介護」と聞きますと大変なイメージを持たれる方が多いと思います。

ご家族様の可愛いペットのためにも介護のことを事前に知っておくことで、

イメージがつきやすく心構えができます。

また高齢の介護に加えて、急な病気やけがによる介護にも役立ちます。

 

シニア犬になり起こる変化

人間は年を重ねると病気のリスクが高くなり、

身体が若い時のように動かず老眼などの変化も起きます。

ペットも人間同様に身体や体力が衰えていきますので、

早く変化に気づいてあげて無理のない生活をさせてあげましょう。

 

・睡眠時間が増加

若い時に比べて活動時間が減り、睡眠時間が増えます。

昼夜逆転してしまい、夜に吠えることもあります。

あまりにも酷い場合は、かかりつけの病院にご相談しましょう。

 

・食事量が減少

食欲が落ち、食べムラをすることがあります。

運動量が減る分、食欲が減る子もいます。

ごはんを食べないことを叱るのではなく、どのぐらいの食事量をとっているか

様子をみて場合によっては病院に連れていきましょう。

 

・活動量が減る

以前はお散歩が好きな子でも老化現象により歩くペースが遅くなり、

よぼよぼと歩いたり、階段を避けたりするようになります。

痛がっていたら椎間板ヘルニアや関節疾患を患っていることもありますので

早めに病院で診てもらいましょう。

 

・口臭がきつくなる

唾液の分泌が減少してきますので、口臭を感じることがあります。

歯周病やお口のトラブルになっていないか確認してあげましょう。

 

また、食事・水分をとらなくなったり体温が低下したり、

痙攣や意識がもうろうとするなどの症状が増えると、

旅立ちも近いと思われますので心の準備をしましょう。

介護の選択肢

家族として過ごしていればペットの最後を見届けたい気持ちはありますが、

お仕事をされている方やご家族様を介護されていたり、

各家庭事情はそれぞれだと思います。

ご自宅での介護が難しい場合「どうしよう」と心配になりますが、

そういった場合の介護の選択肢をご紹介します。

 

・老犬ホーム

老犬ホームとは、飼い主様のなんらかの事情により

老犬をお世話することができなくなってしまったときに

短期や長期でお預かり介護をしてくれる施設です。

家族の一員として接していれば預けることに抵抗を感じる方はいると思いますが、

年々利用者は増加傾向にあります。

その背景には、老犬ホームに「老犬を託す=捨てる」のではないかという考えから

「預ける」といった考え方に変化してきているからです。

人間の介護と同じで精神的・肉体的な負担がかかります。

先の見えない長期の介護に体調を崩されてしまう方もいます。

実際に預けた飼い主様は、介護してた時より精神的・肉体的な負担が減り、

老犬ホームで元気に過ごしている愛犬の姿を見て「預けてよかった」と思われています。

ペットは飼い主様の気持ちを察します。飼い主様が疲れ切ってしまっていたり、

介護にかける時間がない方は一つの選択肢として考えてみるとよいでしょう。

 

・訪問老犬介護サービス

こちらは飼い主様の不在時に、経験や知識豊富な動物看護師がご自宅に訪問し

飼い主様の代わりに寝たきりのペットの介護や食事介助などをし状況を報告してくれます。

ペットシッターのサービスもされているので、

ご利用前にきちんと飼い主様のご要望をお伺いし

カウンセリングを行ってからサービスの提供になるので、安心してご利用いただけます。

またかかりつけ医へのご相談やかかりつけ医の予定が合わない場合にも、

獣医師派遣のサービスがあります。こちらのサービスをご利用のお客様には、

退院後のケアが分からなくてお願いされる方や、

飼い主様のお仕事中に寝たきりのペットの介護をお願いされる方がいます。

ご自宅での介護を選択された方が、

ご自宅を空けなければならない時の救世主と言えるでしょう。

 

ご自宅での介護

シニア犬へのお部屋作りは、早めに行いましょう。

歳を重ねることによって覚えることに時間がかかりますし、

新しい環境に慣れるまでストレスを感じてしまいます。

けが防止にもなりますので早めに行い慣れさせてあげましょう。

ご自宅での介護の仕方や老犬に適したお部屋環境をご紹介します。

 

老犬に適したお部屋作り

・フローリング

床材はクッション性のものにしましょう。

犬の足はフローリングですと滑りやすいため、

足腰への負担がかかり関節を痛めてしまいます。

クッション性のあるジョイントマットがオススメです。

ジョイントマットはカラフルなものから、

落ち着いたお部屋に合うものがあり種類や大きさもたくさんあります。

お部屋のサイズに合わせて切って使うことができますので選びやすいです。

カーペットはものによっては、爪が引っかかってしまうので気を付けましょう。

 

・段差

ステップやスロープを置きましょう。

高いところを上り下りしますと腰に大きな負担がかかります。

特にダックスフントやコーギーなどの胴長犬は、

椎間板ヘルニアになる危険性がありますので気を付けましょう。

 

・角(かど)

目が見えていた時には避けることができていた角も

シニア犬になり視力が低下しますとぶつかってしまいます。

クッション性のコーナーガードを付けましょう。

   

・物は必要最小限

シニア犬になりますと、耳・目・鼻も衰えますので、

移動するときに動きやすいように物は最小限にしましょう。

 

・隙間は完全に埋める

これは認知症傾向がみられるわんちゃんのためです。

認知症の場合、空間認知力や判断力が衰えるので家具と壁の隙間に入り込んだり、

出っ張りにぶつかると回避できなくなり身動きが取れなくなります。

ソファーや椅子、テーブルなどの下にある隙間は、

見落としやすいので忘れないようにしましょう。

 

・室温管理は徹底

犬も年老いて代謝が落ちてきますと体温管理が苦手になります。

人間にとって適温でもシニア犬には寒いこともありますので、

体温・体調チェックや水分摂取を心がけましょう。

 

寝たきりの介助

・体を清潔に

寝たきりになりますと排出物で身体が汚れることがありますので、

こまめに体を清潔に保ちましょう。シャンプーは負担になりますので

洗い流さないシャンプーやペット用の体拭きシートで清潔に保ちましょう。

 

・マッサージ

身体が動かしにくい状態になっても関節や体をさすってマッサージをしましょう。

血行がよくなりますし飼い主様からのスキンシップや話しかけは、

気持ちが穏やかになる作用や意識を保つ効果もあります。

 

・床ずれ予防

体圧分散マットを使用し、体重が一か所に集中しないようにしましょう。

そして二時間程度を目安に寝返りをさせてあげてください。

寝返りをする際は、背中を上に向けてごろりと大勢を変えます。

お腹を下にしますと内臓にダメージを与えるかもしれません。
 

いかがでしたか?

大変な介護ですが愛犬が最後まで幸せに過ごすために大切なことです。

今介護をなされている方・これからなされる方も

きちんと飼い主として責任を持って取り組みたいですね。

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