犬の鼻について
こんにちは。大安寺どうぶつ霊園スタッフ担当者の郁美です。
今回は、犬の鼻についてお話しします。
目次
- 犬の鼻の種類
- 犬の嗅覚
- 犬の「逆くしゃみ」
- 健康な犬の鼻
- 鼻で分かる病気の可能性
犬の鼻の種類
まずは、犬の鼻の種類をご紹介します。
目元から鼻先にかけての部分を口吻部(こうふんぶ/マズル)と呼びます。
犬種によって様々な形をしています。
犬の鼻の種類は、長頭型・中頭型・短頭型の3種類あります。
長頭型は、グレイハウンドやジャーマンシェパードなどで、
中頭型は、一般的に多く見られる犬種で、
短頭型は、「鼻ペチャ」とも言われているバグやブルドッグなどです。
短頭型の犬は、鼻が寸詰まり状態なので呼吸がしづらく、
長頭型や中頭型の犬に比べるといびきをかくことが多いです。
また、呼吸による体温調節が苦手なので、夏場の熱中症には、特に注意が必要です。
犬の嗅覚
「犬の嗅覚」と聞くと、
とても優れているイメージを持たれている方が多いと思います。
実際に犬の嗅覚は、人間より1000倍~1億倍も優れています。
しかし、人間の1000倍~1億倍も強烈ににおいを感じているわけではありません。
また、人間が1メートル離れて嗅ぎ取ることのできる物質を、
1000メートル離れていても嗅ぎ取ることが出来るわけではありません。
空気中に漂うにおい分子の濃度が、
100万分の1でも嗅ぎ取ることが出来ることが出来るということです。
そして、犬にとって鈍感なにおいもあります。
自然界に存在しない化学物質です。
逆に、敏感なにおいは動物の発する有機物です。
犬が生きていく上で必要なものに対してはより敏感だということです。
犬の「逆くしゃみ」
犬の「逆くしゃみ」を知っていますか?
わんちゃんを飼われている方は、驚いた経験もあるかもしれません。
「逆くしゃみ」は多くの場合、何の前触れもなく突然始まり、
数秒~数分以内に収まります。
グーグーなどの大きな音を出しながら繰り返し息を吸い込む動作です。
正式には、「咽頭絞扼反射」または「発作性呼吸」といいます。
原因は定かではありませんが、軟口蓋の炎症やほこり・ダニ・花粉の吸引、
急激な運動・急激な気温の変化・暴飲暴食、
香水・殺虫剤・タバコなどのにおい刺激などが考えられます。
ほとんどの場合は自然に収まりますが、
長時間続く場合や週に何度もしている場合は、副鼻腔炎や気管虚脱、
鼻の中や喉の腫瘍などの可能性がありますので病院に相談しましょう。
健康な犬の鼻
健康な犬の鼻は、適度な湿り気があり、
呼吸をするときにノイズが混ざることはありません。
少し乾燥して湿り気がなくてもあまり心配する必要はありませんが、
日常から鼻の湿り具合を確認することは大切ですので、
習慣をつけるようにしましょう。
犬の鼻が病気以外で乾く原因は、水分不足・老化・寝起きなどがあります。
寝ているときは乾きやすいため、寝起きは乾燥気味といわれています。
鼻で分かる病気の可能性
鼻の湿り具合だけでは、100%正確に病気を判断することはできませんが、
犬は体調が優れないと、鼻の乾燥やひび割れ・炎症を引き起こすことがあります。
高齢犬や免疫の低下した犬ですと、鼻のかさつきが悪化し、
ひび割れや鼻血を引き起こすこともありますので、
日常からの観察で愛犬を守ってあげましょう。
また鼻が湿っていても、鼻水に血が混ざっている場合や、
黄・白・緑・茶・ピンクなどの色がついている場合は、
アレルギー・炎症・感染症・腫瘍などの可能性がありますので、注意が必要です。
いかかでしたか?
愛犬の鼻の湿り具合を日常から観察することで体調管理もしやすくなります。
湿度管理や水分不足の様でしたら水分補給をさせましょう。
また、異変を感じたら病院で診てもらいましょう。