犬の乳がんについて

こんにちは。大安寺どうぶつ霊園スタッフ担当者の郁美です。


突然ですが、私は愛犬と楽しく幸せな暮らしをしています。

愛犬が愛おしいからこそ

いつか病気になってしまったらと不安になることがあります。

「この先ずっと健康で、長生きしてほしい」と思います。

私と同じように感じる飼い主様は多いのではないでしょうか。

病気の知識をつけておくことで日常のスキンシップから

気づいてあげられる病気もあります。

今回は、ペットと暮らす飼い主様に知っていただきたい

犬の病気のひとつ、乳がんについてお話しします。


犬の乳がんとは

犬の乳がんとは、

乳腺の細胞が腫瘍化し良性と悪性に分かれ悪性化した腫瘍のことをいいます。

避妊手術をしていないメスによくみられ、

4頭に1頭の割合で乳腺腫瘍が発生します。

若いうちに発生することもありますが、おおよそ10~11歳で多くみられます。


乳腺腫瘍になりやすい犬種

  • トイプードル
  • チワワ
  • ミニチュア・ダックスフンド
  • ヨークシャーテリア
  • その他小型犬

   

乳腺腫瘍の種類

乳腺腫瘍には、3つの種類があります。

  • 上皮細胞が腫瘍化したもの
  • 結合組織が腫瘍化したもの
  • 上皮細胞と結合組織が混ざったもの

良性腫瘍ですと、腺腫や線維腺腫・混合腫瘍です。

悪性腫瘍ですと、腺癌や悪性混合腫瘍などが挙げられます。
 

乳腺腫瘍は、犬の腫瘍の約半数を占めていて、

悪性腫瘍の割合は約半分といわれています。

また乳腺腫瘍には、炎症性乳がんという通常では、

症状や治療方針が異なるものもあります。
 

乳腺腫瘍の症状

一つまたは複数の乳腺に、一つまたは複数の腫瘍ができます。

腫瘍は、数㎜から数㎝で放っておくと巨大化してしまう犬もいます。


治療法

基本的には、手術で腫瘍を切除します。

転移していなければ、手術で根治することが多いからです。

転移している場合は、腫瘍や転移したリンパ節を切除しても

それだけでは根治することはできませんので、

状況によっては放射線治療や抗がん剤治療を行います。
 

炎症性乳がんとは

乳腺腫瘍の種類でお話ししましたが、

炎症性乳がんとは悪性の乳がんの中でも特に悪性度の高い病気です。

腫瘍が強い炎症を起こし、急速に乳腺全体が熱を持ち、赤く腫れ、

痛みを伴い、体力を消耗します。
 

炎症性乳がんの治療は難しく、

有効とされる化学治療法(抗がん剤など)にも反応が悪く、

手術をしても、手術によって出来た傷がくっつくことなく

開いてしまうため行えません。

炎症を抑える薬を使用して、痛みを緩和させる方法がとられます。
 

いかがでしたか?

早期発見が大切ですが、

人間と同じように病気になり難い生活環境や食生活に整えてあげることが、

がん予防になり健康でいられます。

日々の生活のなかで愛犬の健康を意識しましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

前の記事

冬の肉球ケア

次の記事

お空へ ポン茶丸くん