こんにちは。大安寺どうぶつ霊園スタッフの西谷です。

すっかり秋の風になり金木犀の香りが心地よく感じます。

今回は、前回記載の「ペットロスについて」と一緒に

聞いていただきたいグリーフケアについて、お話しをします。

【前回　ペットロスについて】

グリーフケアとは

グリーフケアという言葉を聞いたことがありますか？

私は、グリーフケアという言葉をペット葬祭に携わるまで

知らず初めて聞きましたし、言葉の意味も分かりませんでした。

　

「グリーフ」とは、深い悲しみ・悲嘆・苦難・嘆きを意味する言葉です。

人は大切な人(ペットちゃん)と死別すると大きなショックや深い悲しみに見舞われます。

多くの場合は、時間が経っていくなかで心の整理がついて癒えていきますが、

一人で抱え込んでしまったり、深い悲しみに陥り心の大きな負担になってしまい

乗り越えていけないことがあります。

心身の不調や変化がおこり、悲しい気持ちのほかにも怒りや罪悪感、

酷く落ち込み情緒不安定になったり、食欲不振や不眠、疲労感や無気力になり、

「複雑な悲嘆」と呼ばれる病的な状態に陥ってしまうこともあります。

グリーフケアは、悲嘆になっている方に寄り添い話に耳を傾けながら

心の負担を回復へと導いていくことです。

寄り添っていくことで深い悲しみを乗り越えられるように支援していきます。

飼い主様のグリーフケア

グリーフケアは、ペット業界の中でも少しずつ浸透してきています。

ペットちゃんを家族の一員として迎える方が増えている傾向にあるため、

グリーフケアは、ペットちゃんを失った飼い主様の心の拠り所となるでしょう。

愛するペットちゃんを失った人が、悲嘆になることは正常なことなのです。

飼い主様の心の負担を回復していくためには、無理をせずに自分の感情に素直になり

内側の悲しみや苦しみの感情を、

信頼できる人や同じ経験のある人に話してみることが良いでしょう。

葬儀をすることはペットちゃんの供養になりますが、飼い主様にとっても

ペットちゃんとの最期の思い出をつくり現実を受け入れていくことに繋がります。

またお家で遺影を飾って供養していくことでも、ペットちゃんと過ごしてきた日々を

素敵な思い出にしていくいい機会になるでしょう。

しっかりと弔って心の整理をつけることが大事です。

失ってしまったペットちゃんへの気持ちとして、

「ごめんね」の数よりたくさんの「ありがとう」を伝えてあげてください。

「してあげられなかったこと」ではなく「したあげたこと」を思い出してみてください。

ペットちゃんは飼い主様と出会えて

一緒の時間を過ごせたことを幸せに感じているからです。